VUUMi USER GUIDE

VUUMi ユーザーガイド

針式アナログ VU メータープラグイン VUUMi の使い方をまとめたガイドです。メーターの読み方、表示スケールと Auto Scale、K-System バー、設定メニュー、そして SEND / SWARM によるマルチトラック表示までを説明します。

01

VUUMi とは

VUUMi は、実機の挙動を物理演算で再現した針式アナログ VU メーターです。音声はすべて完全パススルーで、トラックの音を一切変化させません。製品は次の 3 つで構成され、用途に応じて使い分けます。

プラグイン 役割
VUUMi ステレオ VU メーター本体。LR / MS 表示と K-System バーを備えます。
VUUMI SEND 計測したいトラックに挿す送信用プラグイン。レベルをスロット 1〜8 へ送ります。
VUUMi SWARM 最大 8 スロットの SEND を 1 つの画面に一覧表示します。

対応環境: macOS / VST3・AU。1 トラックだけ測るなら VUUMi 本体のみで完結します。複数トラックを同時に見たいときに SEND と SWARM を組み合わせます(第 7 章)。

02

画面構成

VUUMi 本体の画面は、ヘッダーのコントロール群と、その下のメーター面で構成されます。操作はヘッダーの 3 つのコントロールに集約されています。

VUUMi
−18 K-20
-20-10-7-5-3-2-10+1+2+3 VU L
-20-10-7-5-3-2-10+1+2+3 VU R
-32-28-24-20-16-12-8-40+4+8+12+16+20 L R
1 2 3 4 5 6
  1. ブランドワードマーク — 表示のみです。操作はありません。
  2. VU スケール — 0 VU にあたる dBFS の現在値を表示します。クリックするとドロップダウンが開きます(第 4 章)。
  3. K 規格 — K-System の現在の規格を表示します。クリックで K-20 / K-14 / K-12 を切り替えます(第 5 章)。
  4. 設定メニュー(☰) — チャンネルモードや表示に関する設定をまとめたメニューです(第 6 章)。
  5. VU メーター × 2 — 左が L(または M)、右が R(または S)です。
  6. K-System バー — ラウドネスの目安になる横バーメーターです。
03

VU メーターの読み方

目盛りは実機と同じ電圧リニア配置です。0 VU が基準位置で、そこから右の 赤帯(0 〜 +3)がオーバー気味のゾーンです。針が 0 VU 付近で振れ、赤帯には時々しか入らない状態が目安です。

-20-10-7-5-3-2-10+1+2+3 020406080100 VU A B C D
A
赤帯(0 〜 +3 VU) — 基準を超えたゾーンです。針の表示上限はどのスケールでも常に +3 VU です。
B
ゴースト針(Peak Hold) — 直近のピーク位置に薄い針を残します。設定メニューでオン / オフできます。
C
パーセントスケール — 内側の 0〜100% 表示です。100% が 0 VU と同じ位置になります。
D
— IEC 60268-17 の基準応答(1kHz 定常入力で 300ms 到達、わずかなオーバーシュート)に較正した物理演算で動きます。瞬間的なピークではなく、聴感に近い平均レベルを示します。
04

表示スケールと Auto Scale

デジタル環境ではトラックごとにレベルが大きく異なるため、0 VU にあたる dBFS を 6 段階で切り替えられます。ヘッダーの現在値トリガーをクリックし、ドロップダウンから選択してください。

−18
−18
−16
−14
−9
−6
0
スケール 0 VU の位置 針の天井 +3 VU
−18−18 dBFS−15 dBFS
−16−16 dBFS−13 dBFS
−14−14 dBFS−11 dBFS
−9−9 dBFS−6 dBFS
−6−6 dBFS−3 dBFS
00 dBFS+3 dBFS
AUTO SCALE

既定でオンになっている自動スケール調整です。信号に対してスケールが合っていないとき、次のルールで自動的に切り替わります。

  • 感度を下げる — 針が +3 VU に張り付いた状態が 1 秒続くと、1 段低感度側(−18 → −16 → … → 0)へ移行します。
  • 感度を戻す — レベルが下がって十分な余裕ができた状態が 3 秒続くと、1 段ずつ高感度側へ戻ります。

手動でスケールを固定したい場合は、設定メニュー(☰)の Auto Scale をオフにしてください。切替後のスケールはヘッダーの現在値表示に反映されます。

05

K-System メーター

VU の下部にある横バーは、300ms RMS で計測する K-System メーターです。ヘッダーの現在値トリガーから K-20 / K-14 / K-12 を切り替えられます。0 が各規格の基準レベルで、モニターゲインを揃えて使うと制作ジャンル間でラウドネス感覚を共有できます。

-32-28-24-20-16-12-8-40+4+8+12+16+20 L R 基準 0 ピークホールド
規格 基準 0 の位置 主な用途
K-20−20 dBFS映画・クラシック等、広いダイナミクス
K-14−14 dBFSポップス・ロック等の一般的な音楽制作
K-12−12 dBFS放送向けなど、より高いレベル運用
色の意味
0 未満 — 通常レンジ
0 〜 +4 — 基準超え
+4 以上 — 過大レベル

バーは立ち上がりより戻りが遅い平滑表示で、アンバーのマーカーがピークをしばらく保持します。

06

設定メニュー(☰)

ヘッダー右端の ☰ ボタンで設定メニューが開きます。Escape キーまたはメニューの外側をクリックすると閉じます。

CHANNEL
Channel LR MS
Auto Scale
Peak Hold
BACKGROUND
Glass
Line
Off

Channel(LR / MS)

メーターのチャンネルモードを切り替えます。LR は左右チャンネル、MS は Mid(中央成分)と Side(広がり成分)です。K-System バーも同じモードに追従します。

Auto Scale

VU スケールの自動切替のオン / オフです(既定オン。第 4 章参照)。

Peak Hold

直近ピークを示す薄いゴースト針の表示切替です(既定オン)。オフにしても K-System バーのピークマーカーには影響しません。

Background(Glass / Line / Off)

メーターを載せる背景枠の見た目です。Glass はガラス風のフル表現、Line は細いアウトラインのみ、Off は枠と背景を表示しないフラットな暗面です。

07

SEND / SWARM — マルチトラック表示

複数トラックの VU を 1 画面で見たいときは、計測したい各トラックに VUUMI SEND を挿し、任意のトラック(マスターなど)に VUUMi SWARM を挿します。SEND 同士は最大 8 つのスロットを共有し、SWARM がそれを一覧表示します。

  1. 計測したいトラックに VUUMI SEND を挿します。挿した順に空きスロット(1〜8)が自動で割り当てられます。
  2. スロットを変えたい場合は SEND の画面で番号をクリックします。他のトラックが使用中の番号は暗く表示され、選択できません。
  3. モノラル素材は MONO に切り替えると単一針で表示されます(既定は STEREO)。
  4. SWARM を開くと、アクティブな SEND だけが自動でグリッドに並びます。トラック名は DAW から自動取得され、スロット番号と一緒にヘッダへ表示されます。
  5. SEND を外す(または再生が止まって信号が途絶える)と、そのスロットは自動で消えます。すべて消えると NO ACTIVE SENDERS と表示されます。
VUUMiSWARM VU
1  Drums
L R
2  Bass
3  Vox
VUUMISEND
1 2 3 4 5 6 7 8
STEREO MONO

SEND の画面。スロット 4 を選択中で、1〜3 は他トラックが使用中のため選択できません。

SWARM のヒント
  • ヘッダーの VU トグルで、SWARM を挿したトラック自身のステレオ VU と K-System バーを展開できます(既定は閉)。VU スケールと K 規格の切替もこのセクション内にあります。
  • ステレオのスロットはグリッド 2 マス分を使って L / R の 2 針で表示されます。ウィンドウを広げると列数が自動で増えます。
  • 9 トラック以上に SEND を挿した場合、スロットが空くまで超過分の送信は保留されます。
08

ウィンドウと設定の保存

ウィンドウは端をドラッグして自由にリサイズできます。アスペクト比の固定はありません。

プラグイン 既定サイズ リサイズ範囲
VUUMi920 × 410700 × 400 〜 1600 × 600
VUUMi SWARM1280 × 560360 × 300 〜 3200 × 2000

ウィンドウサイズ、VU スケール、K 規格、Auto Scale、Peak Hold、背景枠モード(SEND のスロット選択と MONO 設定も含む)は、すべて DAW のプロジェクトに自動保存され、次回開いたときに復元されます。手動での保存操作は必要ありません。